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「モノレント」原作:最上もが 漫画:山田シロ彦 感想

好きな人が書く作品なのだから必ずその人の作品を好きになるとは限らないのだと思う。

いきなり、ネガティブから入ってすみません。

いや、というのも芸能人が原作書きましたーというので自分の好みに当たる作品に今まで出会えなかったんですよ。あの人の歌詞は大好きなのに、あの人の言葉は大好きなのに。だけど何でだろう。いざ、文章や文字の作品になってしまうと空虚感が生まれてしまうのは。

だから今回、私が今までの人生で特に好きになった最推しの作品を読む時、不安になってしまったんですよ。

「もがさんのことが嫌いになってしまったらどうしよう」

でも、そんなのは杞憂でした。やはり、大好きなもがさんがいました。

今回は自称もが推しによる勝手に考察っぽいことを言っているようでただ感想を述べるの会をここに宣言していこうかなと!思います!

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それでは、どうぞ。


まず最初にこの作品は、百合です。モノレントの次ページに掲載されていた最上もがさんのインタビューでも百合漫画の原作を書いてみないかという依頼を受けて作ったという記述があったのでこれは間違いないです。ですのでちょっと百合読むの苦手かなーという方はここでブラウザバックしてください。

ビジュアルを見た時から思っていたんですけどこれって過去のもがさんと現在のもがさんが根底にいるのかなって思いました。今でもその考えは変わってないです。いや、別に自分同士を恋愛させたの!?とかそういうのではなくって。もがさんが1番触れてきた「人」に焦点を当てている作品なのかなぁって思いました。だから、作品を読んだあともあぁ、やはりどちらとももがさんだったなという印象でした。インタビューでも自分が大学生だった頃を咲子が、今を雫にして描いたとありましたし。

咲子とか雫とかなんだって話ですね。軽く説明します。

本作の主人公は美大生の咲子。彼女は何かに執着したことがなく、何となく過ごしていた。そんなある日、教授に「君の絵には心がない」と言われてしまう。その一言でスランプに陥ってしまっていたがそこでデザイナーの雫に出会う。まるで運命の様に惹かれていく咲子。いつしか咲子の中にはある感情が。しかし、彼女にはその感情の名前がわからなかった。この感情って一体、何?

読切という雑誌ならではの特性を上手く生かしているなと思いました。インタビューでも触れられていたのですが2人の続きが気になる様に終わっていて。

「このあと2人の気持ちは通じるの!?」

「雫の気持ちも知りたい!」

みたいなそういう好奇心がいい余韻となっていました。

結構、パターンとしてはよくある終わり方なのですがそこにもがさんの感性ならではのもどかしさがあって推しててよかったなと思いました。もどかしさって言うと言葉が少し強いかもしれないんですけど。正直、主人公には全く共感しなかったんですよ。いい子だなぁとは思うけど友達にはなりたくないみたいな。多分、クラスにいたらかわいいクラスメイトだなって思うだけで関係性は築かないと思います。

多分、私は咲子に嫉妬しているんだと思います。一生懸命体裁を繕って生きてきてそれでもいつしか見捨てられてを繰り返してきた自分なんですけど。咲子は人に恵まれているじゃないですか。彼氏の武矢君、むっちゃいい人だし。自分を合わせなくても生きていけることに私は羨ましさを感じているのだと思うんですよ。

自分の感情を1番に考えれるぐらいに咲子はとても純粋です。この手の純粋主人公って基本的に非常識というか世間とずれていることが多いなという印象があるんですよ。例えば本当は凄い超能力を持っているのに全然気づかないとか。とてつもなくドジなのに自分ではドジっ子なことを否定していたりとか。そういう主人公はそんなに好きじゃないんですよ、私は。でも、咲子はどこにでも居そうな大学生って感じで。たまたまスポットライトが運良く当たって。別に超能力があるわけでも特別に鈍感な訳でもないんです。ただ、自分の人生と照らし合わせて自分のある違和感に彼女は気づいていくんですよ。人の言葉はあくまでも最後のひと押しに過ぎないって所がいいなって思いました。

その気づいたあとの行動力が凄くって。詳しくは触れないんですけど結構残酷です。その残酷さにもどかしさを感じているのかなって思います。

同性を好きになる感情は、異性のことを好きっていう感情よりも、最初わからない人が多いと思っていて。
引用元:ヤングジャンプ増刊 最上もがスペシャルインタビュー

この発言がこの作品の肝なのかなって思ってます。自分自身も全く恋愛をしたことがなくて。そういう意味では好きという感情すらまだ理解しきれていないのかなと思っているんですけど。だからこそモテている方々が簡単に付き合って別れてを繰り返しているのを見ても世界線が違うんだなぁぐらいにしか思えないんですよ。私は最上もがさんが好きなんですけど全然恋心はなくて。憧れなのかなって思っていたんですけど憧れとも違うなとも思っていて。仲良くしたい、親しくなりたいとかもないし(むしろ芸能人とファンには壁があった方がいいと思っているタイプ)。じゃあ、この好きってなんだろうって。もがさんの笑顔を見れば元気になるし、ニヤニヤしちゃうし。ひょっとして、もがさんは栄養なのか!?っておふざけは置いといて。自分が色んな人に対する感情についてなんて言えばいいんだろうって考える様になりました。

少なくとも普段全然読まない雑誌を買うぐらいには最上もがさんのことが好きなんだろうなぁとは思ってますけどね笑。

もがさんの繊細な心情表現ばかりを書いていたんですけど山田シロ彦先生、大変だったと思います。絵については全然わからないので言えることと言えば少ししかないんですけど。原作って普通に小説風に書かれたのかそれともト書きがあったのか裏事情を知らないのですが絵があることで表現が分かりやすくなったんじゃないかなと思います。特に最初、雫のビジュアルを見た時「えっ!もがさんじゃん!」ってびっくりしました。細かな絵の設定とかこういう風に工夫できるのではないかとか色々思案したんだろうな。漫画を通してもがさんと山田さん2人の作品なんだなと実感しました。咲子の一生懸命な顔とか雫さんの横顔が好きです。

あと、絵柄がむっちゃ好きです。

この「モノレント」というタイトルは最上もがさんの造語なんですよね。モノクロとアンビバレントを組み合わせた言葉です。アンビバレントが思い出せなくて9日が終わるギリギリまで粘って探してたらこんな時間になっていました笑。

アンビバレントというとある1つの物事に対して相反する感情が芽生え、板挟みになるという意味なんですけど何に対して何の感情のことを指しているのだろうかと思いました。単純に対比するなら「雫」と「武矢」なのかなぁって。でも、すごく何となくなんですけど1人の少女が今までの人生を通して培った感情と1人の女性に出会った瞬間に芽生えた感情にどう接すればいいのか戸惑っていた様にも見えたんですよね。果たして、咲子にはその感情の正体がわかるのでしょうか。

というわけで、最上もがさん初原作の作品「モノレント」ぜひぜひ読んでみてください!
(´-`).。oO(山田シロ彦先生の作品、読んでみようかなぁ。

~蛇足というか雑記~
私が数ヶ月前から勝手に書いているワ○テルズ(今回の記事には一切関係がないので一応名前は伏せておく)さんの哲学企画がある。私のブログではまだ第2弾までしか触れていないのだが本家は第3弾を公開した。まだ見ていない方はぜひ観てほしい。実は動画が出た直後に一応自分の意見を少しだけメモしておいたのだが、ある程度の裏付けがないと安心できない質なので少なくとも記事にあげるのは数ヶ月先になるだろう。

今回からはTwitterで感想タグを作ってくださったので視聴者さんの感想が手軽に見れるのが結構楽しい。(もうちょい早めに作ってくれれば……って5%ぐらい思ったけど笑)そういう人達と意見を交わらせてみたいのだけれど如何せん「FF外からこんにちは!」の文化が大の苦手である性分なので自分から話しかけられないでいるというのが現状だ。

なので、もし、このブログ記事を読んでくださった方は私のTwitterに向かって話しかけてくれると結構嬉しかったりする。って言い方がすごくツンデレみたくなっちゃったんですけど要はTwitterやってるので話しかけてくださーいというお誘いでした。もちろん、最上もがさん関係の方もよろしくお願いします。以上です。

Twitter:@Enderrpgsmf

~参考サイト~
まんたんウェブ最上もが:マンガ原作者デビューへ 12月23日発売「ヤンジャン」増刊に掲載 - MANTANWEB(まんたんウェブ)